勝手に映画大賞2018 (2)何が好きかより、何が嫌いかで自分を語れよ!編
「ぷらすと的2018年の今年のベスト映画」を見て、見たい映画を10本ほどリストアップすることにした。
選択の段階で気付いたのが、自分には「薦められてもこの映画は見たくない」というNG事項、偏食、好き嫌いがある、ということだ。具体的に書くとこんな感じ。
1.アメコミ系映画は見ない。
2.スターウォーズ系は見ない。
3.怖い系映画は見ない。
4.恋愛・家族愛を押し出してる作品は見ない。
5.邦画は苦手なんで別の機会に・・・。
6.アニメは別腹。
1はアントマン、ブラックパンサー、アベンジャーズ、デッドプール2、ワンダーウーマン他が該当。ポスターでいい年した大人の俳優がコスプレ姿してるのが間抜けっぽくて受け付けない。
2はハンソロとかローグワンとか。正伝も見てないのに外伝は見ないよjk。
3.なんでお金を払って怖い思いをしなければならないのか。TSUTAYAでも映画館でもジャケットに作り手の悪意を感じる作品は絶対見ない。宇多丸のラジオで年間1位は「ヘレディタリー」だったけど、ポスターに悪意しか感じないので一生観ないと思う。
4.たぶんマーケティング対象に入ってない。人生を普通に歩んでれば恋愛や失恋や不倫や離別や妻や子供や親との関係に己の人生と重ね合わせてグッとくるんだろうけど、こちとら氷河期世代なんできちんと人生のステップを歩めてないのである。まともに大人になれてないのである。いくら「最高の家族愛!」と感動を押し売りしてきても心に響かないのである。病身のトキの拳を受けたラオウの気持ちが今わかる。
「何が嫌いかより、何が好きかで自分を語れよ!」とルフィが叫ぶネットミームが、名言として拡散される世の中だけど、「何が嫌いか」を言語化するほうが、価値があることだと思う。どうでもいいことで溢れてる中でわざわざ「嫌い」という感情を持つことは、自分のどこかが痛んでいる、自分の美意識が侵食されている、ということだからだ。
「戦争に反対する唯一の手段は各自の生活を美しくしてそれに執着することである」と宇多丸さんも言っていた。嫌いな作品を叩くことは、自分の中の「美しさ」を守ることでもある。
実人生では八方美人過ぎて周囲の信用を無くしてる俺だけど(余計な情報)、趣味くらいは偏見にまみれた脱・八方美人で行きたい。